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大三国志 疾風迅雷史 序章

 時は疾風迅雷17年酉 月末日、全土は黄巾之乱が起こり、徐々に漢は衰退の一途をたどることになる。

 時を同じく徐州、臨沂と彭城の国境付近に孔と名乗る男が周辺の乱を治めて「彩」という小国が誕生した。

 孔の収める国は100日程で周辺の領地を平定し徐州において最大の規模となっていた。

そんなある日のこと、徐州の『魁』と呼ばれる大国から書状が届きました。

『妾 は、徐州魁を治める香麗と申す女帝。孔殿の凄まじき平定の速度感服いたします。是非とも妾 にお力添え願えぬでしょうか?徐州の『魁』は徐州にて2番目の大国でございます。良しなに願い候。』

 孔は取立ての申出を受け、『魁』本城へと赴いた。

「これはこれは孔殿、来てくださったか。今後ともよしなに頼みます。」

「香麗殿、こちらこそよろしくお頼み申します。」

「妾の国もまだまだ、他州に比べれば小国故、家臣も即席、今後改革をしようと思っているところ。孔殿が来て下さって助かります。」

「いえいえ、それでは私は国へ戻ります故。何か御用があれば書状を下さいませ。」

「頼りにしておる。」

「では」

孔は国へと戻り、更に領土を延ばして彭城の博陽まで辿り着いた。

孔はその間も、他国から将を引き抜きや小国の主を『魁』へと引き入れ徐々に徐州魁の領土は広がりをみせる。

そんなある日のこと香麗殿から書状が届く。

『孔殿以前お話した、閣僚改革の話覚えておられるだろうか?是非とも『王』の地位を授けたいと思っているがどうであろうか?」

孔はその日の内に書状を香麗の下へ送った。

『香麗殿書状の方拝読いたしました。結論から申しますと私には『王』など到底無理でありましょう。他の爵位ならともかく。まずは、自身の領地を伸ばし民を安心させねばいけませぬ故お断り申し上げます。』

それから、数日。

書簡

『徐州『魁』国、香麗の名において『公』の官位を授ける。』

「う~ん。『王』の爵位を断ったら『公』ときましたか。官位をいただけるならば『公』の下の『侯』がよかったが、仕方ありませぬな。」

孔は爵位を授与を受けるべく魁へと向かう。

*読み

孔=こう

魁=かい

香麗=かれい

臨沂=りんぎ

彭城=ほうじょう

彩=ひかる

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